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2020年8月20日木曜日

■3-1. 測定の妥当性と信頼性

 

「測定(尺度)」に関しては、さらに下記の2つの観点からの検証が必要になります。

 ●妥当性:その尺度が測定すべきものを測定しているか?
 ●信頼性:測定が安定していて正確であるか?

星野崇宏(2018)による分類


そして「妥当性」と「信頼性」の2つの関係を表したものが、「ダーツのアナロジー」と呼ばれるもので、下記のように図示されます。




2020年8月19日水曜日

■3-2. 測定の妥当性

 

測定の妥当性は、古典的には、さらに「内容的妥当性」、「基準関連妥当性」、「構成概念妥当性」に分類できます。

■3-3. 測定の妥当性 分類と検証

 「内容的妥当性」、「規準関連妥当性」、「構成概念妥当性」の各定義と検証方法は、下記のようになります。

 





「構成概念」として考えられる尺度同士の「相関関係」と「測定値」の相関関係が維持されていることが「一致する度合いの強さ」ということになります。


2020年8月18日火曜日

■3-4. 【参考】 測定の妥当性 新たな定義

Messick(1995、1996年)により、「測定の妥当性」に関して新たな概念が提唱されました。



Messick以降も、Cronbach(妥当性の論証によるアプローチ)、Kane、Chapell/Enright/Jamieson、Chapelle、Bachman/Palmerの概念が提唱されています。

2020年8月16日日曜日

■3-6. 測定の信頼性 定義と検証


測定の信頼性とは「測定が安定していて正確であるか?」ということです。

測定値は、真値と誤差の和から成り立っていますが、測定の信頼性を表現する数値は、信頼性係数(ρ/ロー)と呼ばれ、上記の式のように真値と誤差の分散(ばらつき)で計算することができます。

2020年8月15日土曜日

3-7. 信頼性係数の推定方法


信頼性係数は、真値がわからないので求めることができません。しかし、推定する方法がいくつか考えられています。


再検査法、並行検査法、内的一貫性、評価者信頼性

(平井明代による分類を一部改変)


以下、それぞれの定義と注意点をスライドにしています。












このような計算は、統計分析用のツールを使えば、メニューから項目を選択すればできてしまいます。


ここでは、統計分析手法の概念と用語の意味をしっかりと理解しましょう。迷ったら、統計専門家へ相談をしましょう。


2020年8月13日木曜日

3-8. 測定の妥当性・信頼性に関して





また、下記は、私が実際に体験したことです。当時導入を検討していた海外ブランドが日本の消費者においてどの程度受け入れられるのかを、ノバクションという市場調査会社に依頼しました。

提出された調査企画書を見ると、陳腐なものでしたが、報告書を見てビックリ!そこには、初年度の売上予測(7-9億円)が明記されていました。そして、初年度の売上は8億円でした…。

陳腐な調査企画は、数十年にわたる調査と売上データベースから売上予測をするための継続的な調査手法であったわけです。